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賃貸オーナーのよくある悩み5選とその 解決策
2025.08.14
賃貸オーナーは、入居者募集や物件管理など、さまざまな面に気を配る必要があります。ときにはオーナー自ら問題に対応することもあります。今回のコラムでは、賃貸オーナーが抱える代表的な悩みと、その基本的な解決策について紹介します。
空室が埋まらない:原因と空室対策の基本
物件の入居率は収入に直結する大きな問題です。空室の有無にかかわらず、物件の管理費やローンの返済、火災保険料などは発生します。人気の物件でも入退去のタイミングでどうしても空室の期間は生まれてしまいます。退去後に入居がスムーズに決まっているのなら問題はありませんが、空室率が高い状況が続く際は、何らかの対策が必要になります。
空室対策の初めの一歩は、現状把握です。なかなか入居希望者が現れないのなら、その原因を見極めていきましょう。他物件との比較だけでなく、所有物件の魅力がしっかりと発信できているかの確認も必要です。問題なく物件情報サイトに掲載されているか、掲載されている画像から物件の魅力は伝わるか、文面に問題はないかなど確認をしていきましょう。内見をするかどうかは、物件画像にかかっているといっても過言ではありません。なるべくよく見える画像と差し替えることも検討してみてください。
空室を避けるために賃料の引き下げを行うことも選択肢のひとつです。しかし、その場合は近隣の同程度の築年数や間取りの物件と比較してから行うようにしましょう。賃料が適正であるのに、入居者がいないのは、賃料以外の面に問題が隠れている可能性が高いからです。
家賃滞納への対応:法的手続きと予防策
入居者の支払い能力が低く、家賃滞納となる場合があります。家賃滞納に対して法的な手続きを踏んで督促を行うことは時間と手間がかかります。入居希望者の支払い能力を事前に確認する、家賃保証会社への契約を必須にするなどが基本的な対策となります。家賃保証会社を活用することで、入居者が家賃を滞納してもオーナーへの支払いは家賃保証会社が立て替えてくれ、入居者への督促も代行してくれます。家賃保証会社と契約をするのは入居者自身であるので、利用しても物件オーナーに金銭的負担が発生しない点が大きなメリットです。
設備故障・修繕トラブル:管理の外注と費用バランス
住宅の設備は経年劣化をしていきますので、部屋の設備として提供しているものは、ある程度の期間ごとに修理や交換が必要になります。代表的なものは給湯器やエアコンですが、いつかは水道やトイレなども交換が必要になるケースがあります。突発的に大きな出費となることを避けるために、退去のタイミングで原状回復や点検をこまめに行っておくことが重要です。場合によっては大きな修繕工事が必要となることもあるので、最悪のケースを想定して費用を積み立てておくことをおすすめします。
修繕工事については管理会社や施工会社に委託することになります。適切な金額で工事ができるように、複数の施工会社に見積りを依頼し、信頼できる業者に依頼することが重要です。
入居者とのトラブル:騒音・ルール違反への対処法
騒音や悪臭、ゴミ捨てルールを守らない、規約違反してペットを飼うなど、入居者が原因となるトラブルも発生する可能性があります。トラブルを避けるために、他の入居者が退去してしまうこともあるのでクレームやトラブルについては迅速な対応が必要です。
エレベーターなどの共有部に張り紙を設置して注意を促し、改善しなければトラブルの原因となっている人に直接改善を求めることになります。場合によっては法的な対処が必要となるので、不動産管理会社と相談しながら進めることが重要です。
管理会社とのミスマッチ:乗り換えの判断基準とは?
管理会社は、共用部の清掃や備品の交換、入居対応などを代行してくれる心強い存在です。管理会社を利用しない場合は、仲介以外の業務をすべて物件オーナーが行うことになります。業務の効率化のためにも、管理会社を利用することをおすすめします。
しかし、場合によっては管理会社と考え方が合わない、管理会社が決まった仕事をしてくれないということがあります。具体的には入居者のクレーム対応や共用部の清掃、入居者募集の活動、物件オーナーへの定期的な報告などが適切に行われないことがあります。
そのような場合は、まず担当者の変更を依頼しましょう。そして担当者を変更しても状況の改善が見られない場合は別の管理会社を利用することも検討してみてください。