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日当たりの良さはどこまで重要?立地・方角で変わる住み心地
2025.09.25
物件選びにおいて、多くの方が日当たりを重視する傾向にあります。日当たりが良いと部屋が明るく、洗濯物がすぐ乾くだけでなく、気分も良くなるという方は多いでしょう。日当たり具合はお部屋選びをする上で欠かせない要素です。今回のコラムでは日当たりをテーマに、日当たりの良い物件の落とし穴や注意点、ライフスタイルから考えるベストな日当たり環境について紹介していきます。
南向き=最適とは限らない?季節ごとの日照と住み心地
南向きに窓などの開口部がある物件は、日当たりが抜群です。部屋に日光が注ぐ時間が一番長いのが南向きです。南向きの物件は明るく、日中は照明いらずというケースもあるでしょう。しかし、日当たりが良すぎることが住む上でストレスになることもあるのです。
日当たりの良さを重視して物件選びをした場合、仮に周囲に高い建物などがなく日差しを遮るものがない場合、直射日光が部屋に降り注ぎます。こうなると、室温が高くなり、暑すぎて困ることにもなります。日当たりで物件を選んだのに暑いので日中にカーテンを閉めなくてはいけない、エアコンをフル稼働させる時間が長くなることで電気代が高くなるケースもあるでしょう。
日照時間が短く、寒い冬は南向きの物件は住み心地が良いものの、近年では6月半ばから10月末頃までは暑い日が続きます。部屋の明るさ、洗濯物の乾きやすさといったメリットだけでなく、夏がより暑くなってしまうというデメリットも頭に入れておくことをおすすめします。
部屋に日差しが降り注いで明るくなりすぎることが、生活を不便にすることもあります。日当たりが良すぎることでテレビに光が反射して見えにくいため、必然的にテレビの位置や向きが固定されてしまうのです。賃貸物件の場合、基本的には一部屋につき一つのテレビコンセントですので、日中にテレビを見る際はカーテンを〆なくてはならないかもしれません。
生活スタイルや仕事にも影響が
日当たりの良い部屋では日中テレビが視聴しづらいのと同様に、PCでの作業も画面に光が反射して難しくなります。かといって日差しに向かって座ると自分がまぶしくなってしまいます。また、リビングや仕事場だけでなく、寝室が南向きの場合にも注意すべき点があります。寝室は夜から朝にかけて使用する場所なので、基本的には南向きでも問題ありません。布団を干す際も持ち運びがスムーズに行える点でメリットがあります。しかし、仕事が夜勤の場合は、寝室として向かない部屋になってしまいます。カーテンを閉めてもすき間から光が入ってくれば、まぶしくて寝られないでしょう。
都心エリアで日当たりを確保する方法
南向きの物件は賃貸・分譲を問わず人気があります。しかし、高層マンションが多い都心エリアにおいては、物件の向きだけでなく、周りの建築物もチェックしないと、本当の日当たり具合は分かりません。南向きの部屋であっても、南側に大きな建物があれば日中でもカーテンをしているような暗さになるかもしれませんし、真南でなくても、太陽の位置や高さ、時間帯によっては自分が住む物件が陰になってしまうことがあります。
物件選びにおいて日当たりの良さは重要な項目ですが、優先しすぎても住みづらさや生活環境との相性の悪さからストレスにつながるかもしれません。後悔のない物件選びには、複数の希望条件を挙げ、それらをなるべく多く満たすものを探すのがおすすめです。実際の日当たりは現地で確認しないと分からないものです。可能であれば天気の良い日の日中に内見をし、周りの建物の高さを併せてチェックしてみるとよいでしょう。
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