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家具付き賃貸って本当にお得?メリット・デメリットを徹底解説
2025.09.18
引っ越しは、予想以上に大きな出費を伴います。限られた予算内でやりくりするとなると、少しでも出費を抑えたいのが本音ではないでしょうか。そんな時に活躍するのが、家具付き賃貸です。
この記事では、家具付き賃貸のメリット・デメリットや費用比較、退去時のトラブル事例と契約時の注意点などをご説明します。
家具付き賃貸とは?
家具付き賃貸とは、入居時から生活に必要な家具・家電が備え付けられている賃貸住宅のこと。内容は管理会社や物件によって異なりますが、以下のような家具・家電が揃っており、最低限の生活をすぐ始められる環境が整っています。
家具:ベッド・カーテン・デスク・ソファー・テーブル・椅子など
家電:エアコン・照明器具・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・テレビなど
家具付き賃貸のメリット
・引越しのコストを削減できる
家具付き賃貸の大きなメリットは、引っ越しの手間とコストを削減できること。家具や家電を購入して搬入する必要がなく、初期費用を抑えることができます。退去時も家具家電を運び出す必要がなく、処分費用も不要です。
・入居してすぐに生活できる
必要な家具と家電が揃っているので、入居したその日から不便のない生活が始まります。特に即日入居可の家具付き賃貸は、急な出張や転勤にも便利です。
・敷金・礼金がかからない物件もある
ウィークリーマンションやマンスリーマンションなど、短期契約可能な家具付き賃貸は敷金・礼金がなく、保証人も不要です。なかにはホテルよりも安く利用できる物件もあり、人気を集めています。
家具付き賃貸のデメリット
・家賃が割高になる
家具付き賃貸では引越し時の初期費用が抑えられるものの、家賃は2〜3割ほど割高です。長期利用するなら、トータルコストは家具なし物件の方が安くなります。
・好みの家具が選べない
好きなデザインの家具を選べない、ハイテクな最新家電を使えないという点も家具付き賃貸のデメリット。家具や家電のレイアウト変更が難しいケースもあり、こだわりが強い人にとってはストレスになるでしょう。
・家具家電は中古品
家具付き賃貸の家具家電は、ほとんど前の入居前が使っていた中古品になります。冷蔵庫や電子レンジの臭い、マットレスの使用感など、人によっては気になるかもしれません。
費用比較:家具付き vs 家具なし
家具付き賃貸の家賃を6万円、家具なし物件の家賃を5万円と仮定し、家具家電の購入費用を23万円とした場合の1年目~3年目の費用を比較してみましょう。
| 家具付き賃貸(家賃6万円) | 家具なし物件(家賃5万円) |
---|---|---|
1年目の費用 | 72万円(6万円×12ヶ月) | 83万円(5万円×12+23万円) |
2年目の費用 | 144万円(6万円×24ヶ月) | 143万円(5万円×24+23万円) |
3年目の費用 | 216万円(6万円×36ヶ月) | 203万円(5万円×36+23万円) |
1年目は家具付き賃貸の方が11万円お得ですが、2年目になると家具なし賃貸が1万円、3年目では13万円も安くなります。
家具付き賃貸と家具なし賃貸に向いている人の特徴
家具付き賃貸が向いている人
・数ヶ月〜1年程度の短期滞在
・頻繁に引っ越す可能性がある単身赴任者
・初めての一人暮らしで初期費用を抑えたい学生や新社会人
・インテリアや家電に特別なこだわりがない人
家具付き賃貸は、転勤・研修・インターンなどの一時的な居住に適した物件です。中古品を使うことに抵抗がなければ、快適な暮らしが叶います。
家具なし物件はこんな人におすすめ
・1年以上の長期滞在
・すでに家具や家電を持っている
・インテリアや家電にこだわりがある
・中古品に抵抗がある
家具なし物件は基本的に、長期滞在を前提とした方におすすの物件です。
退去時のトラブル事例と契約時の注意点
賃貸物件では入居者に原状回復の義務があり、退居時に現状回復費用が請求されるケースもあります。家具家電の破損やキズ、汚れや臭いの付着が入居者の故意・過失とみなされた場合は高額な修理代やクリーニング代が請求されることもあるため、注意が必要です。
【トラブルの一例】
椅子の脚が折れてしまった→交換費用の請求
ソファーに飲み物をこぼしてしまった→クリーニング代の請求
勝手にベッドを新しいものに買い替えた→違約金の発生
退居時のトラブルを回避するためにも、入居時には家具・家電の状態を写真に記録しておきましょう。契約時には、家具家電の修理費用や交換費用の負担についても確認しておくことが大切です。