コラム

エリアごとの特徴

ここからはそれぞれのエリアごとの特徴をみていきます。

東京23区

東京23区の中でも新宿区・渋谷区・港区・中央区はオフィスや商業施設が集中しており、物件の需要が高く、賃貸物件を所有すれば安定した収益が期待できます。交通利便性も高く、国内外からの需要も高いエリアであるため、空室リスクは低いでしょう。ただし、近年は都心を中心とした不動産価格の上昇から、取得するための費用が従来よりも大きくなってしまう点には注意が必要です。

福岡市

福岡市は継続的に人口が増加しており、大規模な再開発プロジェクトも進行中です。
福岡市の中でも天神地区や博多駅周辺には商業施設やオフィスが集中し、高い賃貸ニーズがあります。天神ビッグバンや博多コネクティッドと呼ばれる再開発プロジェクトが進行しています。天神ビッグバンでは約50棟のビルが建て替えられる予定で、2025年4月には大型複合ビルの「ONE FUKUOKA BLDG.」も開業しました。博多駅周辺では、2028年末までに20棟のビルの建て替えが進められる予定です。

大阪市

西日本一の都市である大阪市は、東京と比べると物件価格が安いため、高い利回りが期待できます。
北区の梅田エリアでは現在「うめきたプロジェクト」と呼ばれる開発が進められており、2027年度に全体が完成する予定です。また商業施設が集中する中央区、新大阪駅周辺のビジネス需要が見込める淀川区なども、投資に適したエリアだといえます。

名古屋市

名古屋市の中では、名古屋駅・栄・金山周辺が交通の便がよく、商業施設やオフィスも集中しているため、高い賃貸需要があります。特に単身向けの物件需要が高い傾向があります。
名古屋で不動産投資を検討する場合はこれらのエリアから物件を探していくことをおすすめします。

横浜市・川崎市

横浜市や川崎市は、人口が多く発展しているというだけでなく、東京23区からアクセスしやすく、ベッドタウンのような役割も果たしています。東京と同様に外国人居住者が多いため、インバウンドを対象とした短期貸しやシェアハウス運用も視野に入れやすいでしょう。

千葉市・さいたま市

千葉市やさいたま市も東京23区からのアクセスが良好で、横浜市や川崎市と同様にベッドタウンとしても知られています。また、それぞれの地域では再開発が進んでいる状況です。千葉市では「幕張海浜公園活性化施設整備・運営事業」というプロジェクトが始まり,2026年には幕張海浜公園エリア周辺の工事が着手される見込みです。さいたま市では「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」として、大宮駅周辺における大規模な再整備が計画されています。こちらはまだ構想・計画段階で、具体的な工事の着手は始まっていませんが、今後数年間で大きな変化が現れるでしょう。

エリアによってさまざまな特徴があります。自身の投資スタイルに合わせて適切なエリアを選択するようにしましょう。