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タイの水かけ祭り「ソンクラーン」の日程とおすすめの文化体験3選
2025.04.10
タイには、「ソンクラーン」という伝統的なお祭りがあります。別名「水かけ祭り」とも言われるソンクラーンは、タイの旧正月を祝うお祭りです。今回はタイの有名なお祭り、ソンクラーンの全貌を明らかにします。
タイの水かけ祭り「ソンクラーン」とは?
ソンクラーンとはタイの新年を祝う伝統的なお祭りのことで、「移る」「移動」というサンスクリット語が語源です。太陽が白羊宮(牡羊座)に移動して古い年が終わると、新しい年が始まります。この新年の始まりを祝うお祭りをソンクラーンといい、もともとは仏像や仏塔、家族の年長者の手に水をかけてお清めをしていました。
ソンクラーンは1年で最も気温が上がる時期に行われるため、暑さしのぎとしても親しまれてきた風習です。そんな伝統的な行事が、今では通行人同士が水をかけ合って楽しむ水かけ祭りに発展しました。
水かけ祭りではエリアごとに独自のイベントが開催されるため、これを求めて世界中から多くの観光客が訪れます。2023年12月には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されました。
参考:THE NATION THAILAND, UNESCO
ソンクラーン(水かけ祭り)の日程
ソンクラーンは毎年、タイの旧正月にあたる4月13日から15日にかけて行われます。この期間はタイの祝日にも定められていて、最後の15日が元旦にあたります。2025年は4月13日(日)~4月15日(火)が祭りの期間となり、4月16日(水)は振替休日です。ただし、水かけ祭りの開催日程は地域によって多少異なるため、参加するエリアの最新情報の確認もおすすめします。
開催時間は特に決まっていませんが、朝から晩まで開催するエリアや大通りを通行止めにして水かけ祭りを行うエリアもあります。特にバンコクは観光客が中心となって盛り上がるエリアも多く、水の掛け合いを楽しみながら街を散策したい方にはおすすめです。
「シーロム、バンコク」
「カオサン通り、バンコク」
タイの水かけ祭りでのおすすめ文化体験3選
1. 水を掛け合う
水かけ祭りで最も体験したいアクティビティといえば、現地の人との水の掛け合いです。水かけ祭り開催中は大人も子供も関係なく、水鉄砲やバケツで水を掛け合い、ずぶ濡れになって大はしゃぎします。街中には吸水スポットが設けられ、ホースで放水する人もいれば、水着やゴーグルを着用して参加する人もいます。
ただし、僧侶には水をかけてはいけない、水をかけられても怒ってはいけないなどのルールに従わなければなりません。街を歩いているだけで突然水をかけられることもあるので、濡れても良い服装でお出かけを。
水鉄砲
2. 仏像に水を注ぐ
ソンクラーンの時期になると、仏像に良い香りの水を注ぐ「ソンナムプラ」という儀式も行われます。仏像に水をかけることは入浴を意味し、これまでの不運を洗い流して気持ちよく新年を迎えられますようにという願いを込めて行われます。ソンクラーン期間中はソンナムプラ用の香水がスーパーでも販売されるので、きれいな水と合わせて香り水をつくれば観光客もソンナムプラを体験可能です。
3. 伝統衣装を着る
タイで寺院を訪れる際は、綿やシルクでできた美しい民族衣装の着用がおすすめです。伝統衣装を着ることで、タイの文化により深く触れることができます。
女性の正装は「シワーライ」、男性の正装は「スア・プララーチャターン」という伝統的なスタイルが代表的。シワーライは長方形の布を胸に巻く「サバイ」と筒状のスカート「パ・ヌン」で構成され、肩からシルクなどの布をかけます。男性はシャツの上からシルクで作られた立ち襟のジャケットを着て、シルク製のタイパンツを着用します。
参考:タイ民族衣装