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住宅の設備はどう変わってきた?
2026.04.26
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―昭和後期から令和までを、あの頃の思い出と一緒に振り返る―
住まいの設備の進化を振り返ると、「その時代を生きてきた人」の物語そのものでもあります。
どの時代の家にも、その時代なりの工夫と魅力があって、今振り返ると“あの頃って良かったよね”と思えるもの。
今回は、昭和後期から令和までの住宅設備の進化を、少しだけ懐かしさを交えながら見てみましょう。
昭和後期(1980年代)
街に元気があふれ、「おそ松くん」やアイドルの明るいCMがテレビをにぎわせていた時代。
住宅設備も“近代化まっしぐら”で、システムキッチンやユニットバスが広く普及し始めた頃です。
単板ガラスのアルミサッシは今の水準ほどの断熱性はなくても、「家族のにぎやかさで冬を乗り越えていた」ような暖かさがありました。
ガス給湯器で「お湯が出る」こと自体が特別感のある便利さで、昭和の家は、シンプルだけど暮らしを確実に支えてくれていた存在でした。
平成前期(1990年代)
Jリーグが開幕したり、ポケベル・携帯電話が流行したり、“生活がどんどん便利になっていく”ワクワク感の時代。
新築住宅でも、食洗機、浴室乾燥機、ウォシュレットなど、今につながる快適設備の原型が登場します。
ペアガラスの採用も増え、断熱性が向上。阪神淡路大震災を経て耐震性の重要性が見直され、「安心な家で暮らす」という価値観が強く根づいた時期でもありました。
この頃に建てた家は、“現代の快適さの基礎”を作った世代といえます。
平成中期(2000年代)
ネットが当たり前になり、「IT革命」という言葉が飛び交った時代。
住宅でもオール電化や太陽光発電が話題になり、エコな暮らしが広がり始めました。
断熱材の性能向上や複層ガラスの標準化が進み、「夏涼しく冬あたたかい家」が実現。
ホームセキュリティも一般家庭へ普及し、安心感がグッと増しました。
“環境に優しく、家計にも優しい”という価値観を住まいが実現し始めたのが、この時期の特徴です。
平成後期(2010年代)
人気CMにスマホが当たり前に登場するようになり、住宅も一気にハイテク化。
ZEH(ゼロエネルギーハウス)や高気密高断熱住宅が本格的に普及し、住宅の性能が飛躍的にステップアップしました。
樹脂サッシやLow-Eガラス、熱交換換気システムなど、世界基準に近づく設備が一般化。
スマホで鍵の施錠や給湯操作ができる“スマートな暮らし”も登場し、家がより賢く、安全にも強いものへと進化しました。
令和(2020年代〜現在)
AI、IoT、在宅ワークなど、暮らし方そのものが変化する令和。
住宅は“住む場所”から、暮らしを最適化してくれるパートナーへと変わりつつあります。
トリプルガラスや断熱等級7クラスの高性能住宅、
AIスピーカーによる照明・空調管理、さらには防災視点での蓄電池設備など、機能はますますスマートに。
日々の生活を優しく支え、災害時にも頼もしい、“家の新しい役割”が生まれています。
どの時代の家にも、“その時代だけの魅力”がある
昭和の家は、シンプルで温かい。
平成の家は、便利さと快適さを育ててきた。
令和の家は、賢くて頼れる。
それぞれの家は、その時代の家族を守り、暮らしを支えてくれた大切な存在です。
過去の設備が古いのではなく、“その時代のベスト”だったということ。
そして今も、住宅は進化し続けています。